真空成形(成型)と射出成形(成型)の概要とプラスチック・樹脂材料、金型・試作型の一例を東京プロトの自社工場動画とあわせてご紹介します。
真空成形の概要
真空成形のイメージ
- 真空成形機でシート状の樹脂材料を加熱し、真空引きして型に密着させて形にします。
- 真空成形後、外周等をダイプレスで打ち抜き加工し、製品(成形品)と不要部分を分離します。
真空成形品の真空成形機による成形工程の動画
弊社成形機の動作をご覧頂けます。
ロールシート材料→成形(加熱・真空引き・冷却)→裁断。
真空成形品のダイプレスによる打抜き工程の動画
弊社ダイプレスの動作をご覧頂けます。
成形・裁断後のシートをダイプレス上の抜型にセット→ダイプレス作動・打抜き→製品取り出し。
真空成形の材料
ポリスチレン(PS)、非結晶ポリエチレンテレフタレート(A-PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ABS樹脂(ABS)、アクリル樹脂(PMMA)等。
また、静電気防止、導電性、耐熱・耐寒、防曇など素材に機能を付加したものがあります。
「PS導電練り込み」の真空成形品(部品トレイ)
「ポリカーボネート」の真空成形品(機器内部材)
真空成形の型
アルミ型(切削・鋳物)、樹脂型(ケミカルウッド・エポキシ系)、木型、石膏型等用途に合わせて最適な素材を選択できます。
必要に応じて成形型に付随するものとして、深絞りの薄肉やブリッジ(シワ寄り)対策のアシストプラグがあります。
また、アルミ型は水冷ベースによって冷却しますが、ポリカーボネートや耐熱PPなどは加熱ベースを用いる場合があります。
真空成形用アルミ金型
真空成形用樹脂型(ケミカルウッド型)
射出成形の概要
射出成形のイメージ
射出成形機で粒状の樹脂材料を加熱・溶融し、圧力で型に押し込んで形にします。
主にポリプロピレン(PP)の高精度品を製造しています。
PP樹脂は、一般に収縮が大きく精度が出にくいものですが、東京プロトでは寸法公差±0.01mm、同心度10μmを大ロット量産品で安定的に実現しています。
各種材料対応可能です。
プラスチック樹脂・射出成形品の射出成型機による成型工程の動画
弊社成形機の動作をご覧頂けます。